歴史

防災歳時記10月28日 大阪の先進性と観光立国

 今から57年前、1956年(昭和31年)の今日10月28日、火災に遭い、軍需資材として供出された『初代通天閣』に変わって、現在の『二代目通天閣』が完成した。

 

 東京タワーや最新の人気スポット スカイツリーと『通天閣』の大きな違いは?

 

 日立グループの看板が付いていること?

 

 幸運の神様『ビリケンさん』がいること?

 

 いやいや、一番の違いは、東京タワーもスカイツリーも「テレビ塔」という立派な使命があるが、通天閣は単なる「展望台」、それ以外の目的はない。

 

 東京タワーやスカイツリーにとって観光は副次的価値だが、通天閣は観光こそが主たる使命だ。

 

 何たる思い切りの良さ。関東人には真似できない大阪人の太っ腹なところだ。

 

 そして火災にあった「初代通天閣」もそうだった。

 

 右にある写真を見てほしい。

 

 「ここはどこの異国か?」と見まごうばかりのこの写真こそ1912年(明治45年・大正元年)の初代通天閣。

 当時は米国コニーアイランドの遊園地「ルナパーク」を模した「新世界ルナパーク」という遊園地があり、ルナパークと通天閣はロープウェイで結ばれていた。

 

 ここはパリか?ロンドンか?

 

 と見えるのも無理からぬこと。

 

 そもそも第5回内国勧業博覧会跡地にパリのエッフェル塔と凱旋門を足して2で割った建物を造ったのが初代通天閣。

 

 当時としては、現在のTDLに勝るとも劣らない、「夢と魔法の国」だったのだろう。

 

 安倍首相は「観光立国」を強力に推し進めようとしている。

 

 9月18日に産官学連携の地域活性化プロジェクト「大学生観光まちづくりコンテスト」の発表会が行なわれた。

 

 今回初めて西日本で行なわれた同コンテストは「大阪の先進性にも着目を」ということで、大阪の観光まちづくりプランをテーマにしている。

 

 大阪観光局は2013年で260万の観光客数を2020年には650万人にすることが目標としている。

 

 初代通天閣に見る大阪人のエンターテイメント性と先進性ときっぷの良さをすれば、そんな目標は「造作ないこと」と感じてしまうのは私だけか。

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