歴史

防災歳時記10月29日数少ない親日国トルコと日本

 今から90年前、1923年の今日10月29日トルコの建国の父ムスタファ・ケマル・アタテュルク初代大統領は、オスマン帝国のカリフを追放して、トルコ共和国を建国した。

 

 だから10月29日はトルコの建国記念日にあたる共和国宣言記念日。

 

 そして、トルコにとってのこの特別な日を前に、安倍晋三首相は「約束を守る旅」と称して、トルコ訪問の途に着いた。

 

 トルコのエルドアン首相に約束したボスポラス海峡横断地下鉄の完成記念式典に出席する。

 

 この地下鉄は、大成建設も参加した日本・トルコ合弁事業でもある。

 

 先の2020年夏期五輪の招致合戦でも、トルコ・イスタンブールはライバルだったが、東京に決まった瞬間、エルドアン首相は真っ先に駆け寄り祝福してくれた、と安倍首相は言っている。

 

 今や近隣諸国からもあまり好感を持たれていない日本にとって、確かにトルコは数少ない「親日国」の一つだ。

 仲良くなったきっかけは、今をさかのぼること126年前、1887年のこと。

 

 まだオスマン帝国だったトルコは王の親書を携えてフリゲート艦「エルトゥールル号」が使節として訪日する。

 

 「エルトゥールル号」は帰国の途上、和歌山県沖で台風に巻き込まれ沈没、500人以上の乗組員が死亡したが、紀伊大島の住民が69人を救出、明治天皇は医者と看護婦を派遣、全国から多くの義援金も寄せられた。

 

 これが両国関係のなれそめで、その後1904年には日露戦争が始まる。

 

 太平洋戦争で、日本は侵略国家として忌み嫌われたが、大帝国ロシアの南進を防いだ日露戦争の時は、世界の多くの国が、日本の勇気に対して賞賛の声を送っていた。

 

 トルコもその一つ。日本海海戦で東郷平八郎率いる帝国艦隊が、ロシアのバルチック艦隊を破った時には、まるで自国が勝ったかのように喜びで沸き返ったという。

 

 第二次世界大戦でもトルコは、連合国側の圧力で日本に対して宣戦布告したものの、国民の多くは対日参戦反対で、結局日本に対する軍事行動は一切行なわなかった。

 

 最近は中国や韓国などの「嫌日」ばかりが聞こえてくるが、国民の多くが日本を好んでくれる国家も世界には少なからずある。

 

 中国や韓国と関係正常化をすることも大切だが、こうした世界の「親日国」のことを改めて振り返り、その恩義に感謝することも「国際社会における礼節」として忘れてはならない。

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