歴史

防災歳時記11月8日 人生と容貌となくて七癖

 今から13年前、2000年の今日11月8日、日本赤軍の最高幹部重信房子(服役中)が大阪府高槻市で逮捕された。

 

 産経新聞が2011年に「【関西事件史】日本赤軍女性最高幹部逮捕(上)『魔女』と呼ばれた女」という記事を掲載しているが、驚くべきことは、公安の捜査員ですら、その人相で本人と特定できなかったことだ。

 

 何かの政治集会やデモや街宣活動があれば、一生懸命パチリパチリと写真を撮っている公安警察、当然ながら日本を代表する?テロリストの親分の映像など腐るほど持っているはず。

 

 実際、若い頃の重信房子の私生活まで監視していたと、ある公安関係者が何十年も前に言っていた。

 

 とある大先輩も若い頃の重信房子は可愛くて、「学園アイドルみたいな人気だった」と、ずいぶん昔にのたまわっていた。

 

 かつての写真を見る限り確かに「美人」。

 

 しかし逮捕された重信房子は、想像の中の彼女とはまったく別人だった。

 

 そりゃもちろん、何十年もの歳月が流れたのだから人は誰でも老いる。

 

 しかし、それとは何か違う変わりようと感じられた。

 オウム真理教の爆弾娘こと菊地直子被告が逮捕された時もそうだった。

 

 町で見かけていたおなじみの指名手配ポスターにいる「爆弾娘」は、いつも優しそうな笑顔で微笑んでいたが、逮捕された女性は、痩せて生活の疲れがにじみ出た、40歳とは思えない老けた印象だった。

 

 「40歳過ぎたら自分の顔に責任持て」とか言われるが、やはりその人の人生は、その人の顔に現れるのか。

 

 長い年月の「お天道様の下を歩けない生活」とは、人の風貌をここまで変えてしまうものなのか。

 

 重信房子逮捕の決め手になったのは、彼女のタバコを吸う時の癖だったそうだ。

 

 産経新聞の記事によれば、彼女は親指・人差し指・中指の3本でタバコをつまみ、上を向いて煙の輪を作って、首を左右に振りながら煙を吐き出すとのこと。

 

 今どき、男性でもなかなか見かけない「ハードボイルド」な仕草。

 

 そしてトレードマークだった「黒づくめの服」。

 

 若いころの彼女は「魔女」と呼ばれていたそうだ。

 

 どうも癖とファッションは容貌と違って、「三つ子の魂百まで」らしい。

 

 「うら若き女性には、その容姿が無惨に変わってしまうような人生は歩んでほしくない」などと年寄り臭い、つまらない感想を思ううちに、自分の癖が「貧乏ゆすり」だと思い出した。

 

 「『貧乏ゆすり』と言えばあいつのトレードマークじゃないか!

 

 自分のことを監視するベテラン公安捜査員にそう言われるシーンを想像し、さらにいただけない気持ちになった。

 

 公安に追われるようなアウトローの身になっても「貧乏臭さ」は抜けないか…。

 あなたにオススメの記事