軍事

北朝鮮 核ミサイルへの切り札?防衛相あす京都視察

 小野寺五典防衛相は、あす9日に、北朝鮮の核ミサイル攻撃防衛の要と目される「TPY- 2レーダー」の設置が予定されている京都府の航空自衛隊 経ヶ岬(きょうがみさき)分屯基地を視察するとともに、山田啓二 京都府知事や中山泰 京丹後市長と面談する。

 

 北朝鮮の核ミサイルを迎撃する兵器と言えば、現在は迎撃ミサイル「ペトリオットPAC-3」が配備されているが、PAC-3は射程が短いなどの理由から、宇宙空間を通って高速で大気圏に突入してくる弾道ミサイルなどへの対処が難しい。

 

 そこで、米国は「THHADミサイル(終末高高度防衛ミサイル)」と呼ばれる弾道弾迎撃ミサイルシステムを展開している。

 

 このTHHADミサイルは、ミサイル発射装置と敵のミサイルを捕捉するレーダー、指揮管制システムから構成され、宇宙空間から大気圏に再突入するタイミングで敵のミサイルを迎撃する。

 

 このシステムに使われるのが「TPY-2レーダー(別名 Xバンドレーダー)」と呼ばれるレーダーで、「Xバンド」とは8GHz〜12GHzの、いわゆる「ネズミ捕り」と呼ばれるスピード違反の取り締まりなどに使われる周波数帯を意味する。

 

 米国は、このTPY-2レーダーを米国本土以外にイスラエル、トルコなどにも配備しており、日本でも2006年から青森県つがる市の航空自衛隊車力分屯基地に配備している。

 そして新たに配備が予定されているのが、小野寺防衛相が9日に視察する京都の経ヶ岬分屯基地。

 

 日本海へ突き出た丹後半島の先端にある経ヶ岬分屯基地は、北朝鮮の弾道ミサイルを防御する「最前線の砦」としてうってつけの条件だ。

 

 京都府知事も京丹後市長も、TPY-2レーダーの配備に対し理解を示しているとはいえ、一方で地元に懸念が残っているのも事実。

 

 「最前線の砦になる」ということは、地元京丹後市が、テロも含め北朝鮮の標的になるということではないのか?

 

 米軍から100人以上のレーダー運用要員が常駐することになるが、米軍関係者による事件・事故の未然防止はできるのか?

 

 強力な電磁波の影響は?農業・漁業・観光などへの影響は?

 

 

 地元の不安は尽きない。

 

 そうした状況を踏まえ、小野寺防衛相は8日の閣議後の記者会見でも、「地元のご理解を得ながらこの計画を進めているが、その理解の中で今回ご同意をいただいている京都府知事、そして京丹後市長にご挨拶をする」としている。

 

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