歴史

防災歳時記11月15日 横田めぐみさんが拉致された日

 今から36年前、1977年(昭和52年)の今日11月15日、日本海に面した新潟県新潟市で、下校途中の13歳の女子中学生が姿を消した。

 

 その朝、横田めぐみさんは、いつものように家族で朝食をとり、学校へ行った。

 

 それが最後に見ためぐみさんの姿だった。

 

 夕方、バトミントン部の練習を終えて帰ってくるはずのめぐみさんがいつまでも戻ってこない。

 

 警察は誘拐・事故・家出・自殺などあらゆる可能性を想定して捜査したが、目撃者も遺留品も見つからなかった。

 

 後の証言では、めぐみさんは北朝鮮へ向かう船の真っ暗な船倉に40時間も閉じ込められ、「お母さん、お母さん」と泣き続けていたらしい。

 

 めぐみさんは、船倉のドアや壁を引っ掻き続け、北朝鮮に着いた時には、手の爪がはがれかけ、血だらけだったという。

 

 北朝鮮側の説明によれば、めぐみさんは1986年に結婚、一児を出産するも、1994年4月に入院先の病院で自殺、1997年に火葬されたという。

 しかし2004年の日朝実務者協議で北朝鮮側から渡された「めぐみさんの遺骨」からは、DNA鑑定の結果、別人のDNAが検出された。

 

 2002年の日朝首脳会談で北朝鮮から帰国した地村富貴恵さんは、めぐみさんが自殺したとされる2ヶ月後に、「めぐみさんが隣りに引越してきた」と証言している。

 

 なぜ北朝鮮はめぐみさんのことをひたすら隠そうとするのか?

 

 「めぐみさんは知ってはならないことを知り過ぎた」とか、果ては「金正恩を育て上げたのはめぐみさん」との説まで飛び出している。

 

 今日でめぐみさんが拉致されてから36年になるが、ご両親の横田滋さん・早紀江さん夫妻は、今もめぐみさんの帰国を願い、拉致問題を風化させないよう訴え続けている。

 

 誤解無きように、「日本政府はこの問題を一刻も早く、平和的な外交努力を持って解決すべき」、との姿勢を明言した上で、「国際社会の常識」について言及しておきたい。

 

 もしめぐみさんが、米国人だったら、オバマ大統領は躊躇なく米軍特殊部隊を平壌に投入するだろう。

 

 英仏などのヨーロッパ諸国でも同様だ。

 

 いや北朝鮮と戦争をしろと言っているんじゃない。 

 

 国際社会の常識で考えれば、拉致問題は、戦争のきっかけになってもおかしくないほどに民主的な社会の根幹に触れる、「非人道的」で「卑劣」な国家犯罪だということ。

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