歴史

防災歳時記11月27日 大阪発の世紀の大発明「自動改札機」

 ご自宅にある無線LAN(Wi-Fi)の親機などに、よく「IEEE802.11x」とか書いてあるのをご覧になったことはないだろうか?

 

 その親機が準拠する無線LANの標準規格を表しているのだが、この「IEEE(アイ・トリプル・イーと呼ばれる)」とは、実は米国に本部がある「電気・電子技術学会」のこと。

 

 そしてこのIEEEが電気・電子技術などの歴史的偉業に対して認定する「IEEEマイルストーン」という賞がある。

 

 この賞を受けるためには、その技術が25年以上にわたって社会で高く評価を受けることが必須条件になる。

 

 古くは18世紀に雷雲にたこをあげるという危険きわまりない実験で、雷雲の帯電を証明したフランクリンの電気に関する研究から、モールス信号を生んだモールス、そしてインターネットを生んだUCLAと、まさに「世界と生活を変えるような発見・発明」をした者に贈られる栄誉。

 そして今から6年前、2007年の今日11月27日、オムロン・近鉄・阪急・大阪大学がこの栄誉ある「IEEEマイルストーン賞」を受賞したのだ。

 

 何で世界を変えたかって?

 

 それは駅の「自動改札システム」。

 

 今や世界のデファクトである「自動改札システム」は日本が生んだ、いやなんと「大阪の私鉄」が生んだ技術。

 

 現在のシステムの原点ともいうべき「光学読み取り方式」の改札機が最初に実用化されたのは、なんと今から46年も前、1967年(昭和42年)に阪急北千里駅、「磁気読み取り方式」の改札機が実用化されたのは1969年(昭和44年)に、近鉄学園前駅。

 

 国鉄を始め関東の私鉄が自動改札機に消極的だったのとは対照的に、当時の関西の私鉄は、合理化策(人減らし策)に貪欲だった。

 

 自動改札機に対する組合の反発もあったが、結果は「大阪商人のけちんぼ根性」が「世紀の大発明」につながった。

 

大阪バンザイや!

 

 というIEEEマイルストーン賞だが、これまでの受賞件数138件のうち日本の企業・団体や研究機関の受賞が、なんと18件も。

 

 その中には、2回も受賞している「超優良最先端企業」もある。

 

 それはなんと現在、経営再建中のシャープ

 

 同社は、「電卓」を作ったことと「太陽電池」を商業化したことで2回も受賞。

 

 こんなにすごい日本企業が経営再建中なんて…。

 

 今こそ日本企業の底力を信じたい。

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