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北朝鮮で携帯は「彼女を見つける道具」利用者200万人に

 米国の研究機関SAIS(ジョンズホプキンス大学ポール・H・ニッツェ高等国際関係大学院)は27日、北朝鮮における携帯電話利用者が急増しており、今年5月には利用者数が200万人に達したとの調査報告を発表した。

 

 北朝鮮は、2008年12月からエジプトの通信キャリ アオラスコムとの合弁事業で3Gサービス「高麗リンク」を展開しており、当初はごく一部の特権階級のみにしか普及しないと見られていた。

 

 セキュリティ上の理由から、最初は情報機関の幹部やその家族など、ほんの一部の人間しか使用が認められていなかったが、ここにきて携帯電話利用について規制緩和を行なった結果、広く普及したと見られている。

 

 昨年2月から、わずか15ヶ月で100万人から200万人に利用者数が倍増、海外からの訪問客も、首都平壌だけでなく、他の都市でも10代の若者を含む一般市民や建設労働者が携帯電話を使っている光景を目撃するようになっているとのこと。

 

 さらに同報告では、こうした通信市場の発展は、初期の中産階級(ニューリッチ)を生み出しており、新たな富裕層は、携帯電話を利用することにより、市場の動向をいち早く察知し、さらなる富を生み出しているとしている。

 

 また、北朝鮮では携帯電話は「彼女を見つけること」にも役立っているという。

 

 携帯電話を持っていることは、「一生ご飯が食べられる財力がある」ことを意味しており、ステータスや財産のシンボルとなっている。

 

 北朝鮮における携帯電話利用者数の統計はオラスコムが発表したもので、200万人という数字に懐疑的な専門家もいるが、同報告では、「北朝鮮がいくら厳しく情報管理をしても、高麗リンクが、外の世界と人々をつなぐ情報の抜け穴として機能していく可能性がある」と締めくくっている。

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