気象

伊豆大島 大雨の原因は局地前線と地形 気象研究所

 10月16日に、台風26号にともなう24時間に800ミリという大雨により大きな被害が発生した伊豆大島だが、気象庁の気象研究所(茨城県つくば市)は2日、数値シミュレーションの結果などから、この大雨が発生した原因は局地前線の停滞と伊豆大島の地形にあると発表した。

 

 同発表によれば、伊豆大島で非常に強い雨が観測された16日午前0時〜6時には、線状の降水帯が、伊豆大島を横切って、北東から南西方向に停滞していた。

 

 そしてこの降水帯は、台風周辺から流入する暖かく湿った空気が、房総半島から流れ出した冷気に乗り上げる形でぶつかって形成された「局地前線」に沿って発生していたとのこと。

 

 さらに、数値シミュレーションによれば、当時伊豆大島は北から風が吹いていたが、伊豆大島北部にある大島北ノ山のアメダスと、約4キロ南に位置する大島のアメダスで風速を比較したところ、伊豆大島の地形と地表面の摩擦により、風下にあたる大島のアメダスの方が風速が遅くなっていた。

 

 つまり大雨を吹き付ける強い北風が、伊豆大島の地形により急に減速され、島中央部に集中的に雨を降らせたものと考えられる。

 

 しかし今回の数値シミュレーションで予測した大島アメダス地点での降水量が382ミリだったのに対し、実際の降水量は525ミリと、数値シミュレーションによる予測値と実測値は、まだまだ開きがあり、気象研究所では、今後、こうした大雨を定量的に予測するためには、さらなる研究が必要としている。

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