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38億年前の生物の痕跡 グリーンランドの岩石から発見

   東北大学とデンマークのコペンハーゲン大学の研究グループは、38億年前の海に生息していた微生物の痕跡をグリーンランドの岩石の中から発見した。これまでで世界最古の生命の痕跡という。8日付の英科学誌ネイチャージオサイエンス(電子版)で発表した。


   研究グループは、太古の岩石が多く分布しているグリーンランド西部のイスアで地質調査を実施。このエリアの北西部で、 海底に堆積した泥からできたとみられる岩石を採取した。


   イスアの岩石は、高温高圧にさらされ、生物の化石として残ることはないが、生物を構成していた炭素が含まれる可能性はある。


   そこで、研究グループは岩石から炭素結晶を取り出し、詳細に分析。その結果、現在の生物と炭素原子の同位体の比率がほぼ同じで、現在の生物に特徴的なナノレベルの構造も見出され、38億年前の海にいた微生物の断片だと結論づけた。


   地球の生命がいつ誕生したかは今だ「謎」とされているが、研究グループは、今回の発見で生命の起源は少なくとも38億年より前にさかのぼることが確定的になったとしている。


   また、岩石に残された炭素から太古の生物活動を探る手法は、火星での生命の痕跡の探索にも有効活用できるという。

 

 

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