歴史

防災歳時記12月18日 東京駅100年目の悲願

 今から99年前、1914年(大正3年)の今日12月18日、皇居の真ん前の原っぱに『東京駅』が完成した。

 

 そもそも「東京駅を作ろう」という話が帝国議会で可決されたのは、完成に先立つこと18年前、1986年(明治29年)のことだった。

 

 何のために?

 


 「♪ 汽笛一声新橋を ♪」の鉄道唱歌でも歌われているように、東海道本線の始発駅は『新橋』。

 

 そして明治22年には東海道本線は神戸まで開通していた。

 

 そしてちょうど同じころ、日本初の私鉄「日本鉄道」が上野を始発とする青森までの線路を建設していた。

 

 つまり後の東北本線。

 

 そこで交通の新しい2大ターミナル 新橋と上野を結ぶ高架鉄道建設計画が浮上し、この「新線」の途中に「中央停車場」を建設することが、帝国議会で可決された。

 そう、つまり「東京駅」は、その成り立ちからして「新橋と上野を結ぶ駅」だったのだ。

 

 だがご存知のように、東海道線で東京まで来たら、上野までは山手線や京浜東北線に乗り換えないといけない。

 

 不便だ。

 

東海道本線と東北本線という日本で最初に作られた鉄道であり、日本列島を貫く大動脈なのに「直通運転」、「相互乗り入れ」をなぜしないんだ?

 

 実際、99年前に東京駅ができてからは、東北本線の急行や特急の始発駅こそ上野だが、東北本線そのものの起点は東京駅ということになっていた。

 

 だが東北本線長距離列車の東京駅乗り入れは1983年に終わる。なぜか?

 

 そう、東北新幹線ができたから。

 

 東海道本線と東北本線の相互乗り入れ、直通電車に使うべき線路は「新幹線」に譲った。

 

 来年、東京駅は100周年を迎える。

 

 そして来年春には「上野東京ライン」が開通する。

 

 用地確保が困難を極めたため、一部は東北新幹線の上にさらに高架を作っているそうだ。

 

 完成から100年目にして、「新橋と上野をつなぐ」という東京駅の当初の目的は名実ともに果たされることになる。

 

 昔ながらの「赤レンガ」がよみがえって、新たな観光スポットとして人気の東京駅。

 

 ちまたでは東京駅を舞台にしたラブストーリー映画「すべては君に逢えたから」も公開されている。

 

 『東京駅100歳の春』は、どうも「明るい春」になりそうだ。

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