環境

PM2.5 原因は中国だけでなく直噴ガソリン車も

 「PM2.5」と言われてすぐに思いつくのは、「中国の大気汚染」だが、日本国内でPM2.5濃度が上昇する原因は、中国ばかりではない。

 

 実際、当社の「PM2.5マップ」を見ていると、全国的に環境基準値以下のレベルとなっているにもかかわらず、日中に首都圏などで、ある特定の測定局だけがポツンと環境省の注意喚起の基準となる75マイクログラム/ ㎥を超えていたりする。

 

 この「スポット上昇現象」の原因として一番疑われているのが、近隣の自動車の交通量。自動車の排気ガスによってPM2.5濃度が影響を受けている可能性が高い。

 

 こうした中、独立行政法人「国立環境研究所」は16日、最近の直噴ガソリン乗用車からのPM2.5排出量が、従来の「ポート噴射」によるガソリン車の10倍にもなるという研究を発表した。

 

 従来のガソリン車は、燃料と空気を混ぜた「混合気」をエンジンのシリンダー内に噴射する、いわゆる「ポート噴射型」。これに対し、直接ガソリンをエンジンのシリンダー内に噴射する「直噴型」は、低燃費を実現するために最近増えつつあり、昨年1年間に国内メーカーから発売された新型エンジンの約4割に採用されている。

 

 しかし同研究所の調査では、「直噴型」は低燃費を実現する代わりに、従来の「ポート噴射型」の10倍以上も粒子状物質(PM2.5)を排出することが判明した。

 

 ヨーロッパでは来年(2014年)から、この「直噴ガソリン車」に対する粒子状物質の規制が始まる予定で、今後、日本でも早急な対応が求められることになる。

 

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