歴史

防災歳時記1月7日 七草粥と死刑制度

 1月7日と言えば、『七草粥』。

 

せり、なずな、、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ

 

 新年の無病息災を願い、7種類の若菜を入れた粥を食べるわけだが、子どもの舌には「しんどい食べ物」だった。

 

 なにせ、「なずな」に至っては、あの「ぺんぺん草も生えない」なんてセリフでおなじみの「ぺんぺん草」が別名。

 

 そんな例えに使われるぐらいだから、子どもにとっては美味しいわけがない。

 

 この風習は江戸時代に庶民に広まったらしいが、元々は中国古来の伝統。

 

 前漢の時代には、元日はにわとり、2日は狗(いぬ)、3日は猪(ぶた)、4日は羊、5日は牛、6日は馬を殺さない日としていた。

 

 そして7日は「人日(じんじつ)の節句」とし、「人を殺さない日=犯罪者に対する刑罰を執行しない日」と定め、またこの日に「七種菜羹(ななしゅさいのかん)」という7種類の若菜のスープを食した。

 

 これが日本に伝わって、現在の「七草粥」となったとのこと。

 「犯罪者に刑罰を執行しない日」と言えば、昨年(2013年)12月12日に、中国人留学生強盗殺人事件の加賀山領治死刑囚(63)と新潟県連続殺人事件の藤島光雄死刑囚(55)の2人の死刑が執行され、年間の死刑執行数は合計8人となった。

 

 安倍政権下での死刑執行が加速していると指摘されている。

 

 現在、世界各国の主流は「死刑廃止」。

 

 世界198カ国のうち3分の2以上の国では死刑が廃止され、死刑を存続している日本と米国は、アムネスティや国連、EU諸国などから批判を受けている。

 

 英国紙などは、特定秘密保護法案の可決とともに、死刑執行が安倍政権の支持率低下に寄与しているとまで指摘している。

 

 しかし、平成21年度に内閣府が行なった死刑制度に関する世論調査では、「死刑廃止すべき」という人がわずか5.7%なのに対し、「死刑存続」の人が85.6%にものぼり、世界的潮流と国内の世論には大きな開きがある。

 

 今日7日は、東京都内では、愛宕神社(港区)の「七草火焚き祭り」や、鷲(おおとり)神社(台東区)の「新春餅つき大会&七草粥」など、多くの神社などで「七草粥」が振る舞われる。

 

 七草粥を食しながら、普段はあまり考える機会もない「死刑制度」について、改めて考えてみるのも「人日の節句」の過ごし方の一つか。

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