歴史

防災歳時記1月15日 「尖閣諸島Xデー」はこうなる?

 南シナ海に浮かぶサンゴ礁の島々、西沙諸島(パラセル諸島)

 

 もともと1930年代には仏領だったベトナムが実効支配していたが、1954年に宗主国フランスがベトナムを去った後、中国が領有権を主張し始めた。

 

 2年後の1956年には、南ベトナムが西半分、中国が東半分を領有するという状態になる。

 

 そして今から40年前、1974年の今日1月15日に、その「Xデー」はやってきた。

 

 南ベトナム海軍の哨戒艦が西沙諸島を哨戒すると、同国が領有しているはずの西半分にある島に中国国旗がはためいている。

 

 沖には2隻の中国大型漁船が停泊。

 

 南ベトナム軍は、漁船に退去を命じ、陸上の国旗に向かって威嚇射撃を行なった。

 

 2日後、両国とも増援部隊を現地に派遣、18日には中国漁船が南ベトナム艦艇に体当たりを繰り返していた。

 そして19日には、南ベトナム軍が島に上陸し、中国軍と銃撃戦となる。

 

 また海上の両軍の艦船も進路妨害や体当たりを始めた。

 

 数時間後、本格的な砲撃戦にエスカレートし、南ベトナム軍の哨戒艦「ヌータオ」が撃沈、翌20日には中国軍が航空機の援護の下、西沙諸島を占領した。

 

 そして今に至るまで、西沙諸島は中国が実効支配をしている。

 

 

 まるでデジャヴのようじゃないか?

 

 後から突然のように領有権を主張するやり口。

 

 海上保安庁の職員がYou Tubeにアップしてしまった海保の巡視船に体当たりする中国漁船。

 

 民間人による偶発的な衝突を口実に実効支配に無理やりねじこむやり口を知っているから、海上保安庁も自衛隊も現場ではこらえにこらえ、官邸もまた「冷静に対処」を連呼する。

 

 米国にしても、このことはよく分かっている。

 

 だから相手に「偶発的な衝突の危険性」を説くのは、たぶん建前だけ。

 

 相手は「偶発的な衝突」を待ち望んでいるに違いないから、本当は日本に対して「挑発に乗るな」と自制を呼びかけるのが主眼。

 

 中国は思っているだろう。

 

「米国は、シリアで罪なき市民が大量虐殺されれば兵を送るだろうが、人も住まない岩だらけの小さい島のために、本当にアメリカン・ボーイズの命を賭けても守る気があるのかな…?」と。

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