歴史

防災歳時記1月13日 三河地震でも確認された発光現象の正体は?

 今から69年前、1945年の今日1月13日、愛知県三河湾でM6.8の地震が発生した。

 

 最大震度は三重県津市で震度5とも愛知県西尾市で震度7などとも憶測されているが、戦時中であったため現存する資料が少なく、正確な数値は今も不明。

 

 ただ、かなりの揺れであったことは間違いないようで、最低でも死者2306人、負傷者3866人を数えている。

 

 また、建物についても確認できるだけで全壊家屋7221棟(非住家9187棟)、半壊家屋1万6555棟(非住家1万5124棟)と大きな被害が生じており、この地震がいかに大きかったかご想像できるだろう。

 

 三河地震は、1943年の鳥取地震、1944年の東南海地震、1946年の南海地震と合わせて、太平洋戦争前後の「四大地震」とも称されており、特に東南海地震や南海地震は震源域も近いことからセットで語られることも多いが、内閣府の専門調査会がまとめた報告書によると、この地震にはもう一つ、興味深い現象が記載されている。

 

 発光現象だ。

 

 発光現象などというと、まことしやかにUFO説などが流れたりするが、もちろんそれは単なる妄想。

 

 2008年の四川大地震や2011年のニュージーランド地震など、大地震に伴う発光現象は世界でも確認されており、三河地震でもハッキリとした目撃情報が寄せられ、西尾市の市街地東側では空全体が光ったとの調査結果が残されている。

 

 しかも、この光った場所というのは、震源である断層の真上に該当する空域で、さらに発光は地震に先立って発生し、明るくなればなるほど揺れの規模も大きくなったと報告されている。

 

 一体、この発光現象の正体は何なのか。

 

 そのメカニズムに対する一つの有力な分析が、物理学者フリーデマン・フロイント氏(サンノゼ州立大学とNASAエイムズ研究センターに所属)の研究チームから『Seismological Research Letters』誌に寄せられた(1/7ナショナルジオグラフィックニュース掲載)。

 

「地下の玄武岩や斑れい岩に電荷の“充電スイッチ”が入り、そこへ地震波がぶつかって電荷が解放すると、地表に向けて駆け抜けて一種のプラズマみたいな状態になり、空中で放電を起こす」

 

 発光のタイミングはまちまちで、2009年のイタリア・ラクイラ地震では揺れる数秒前、1988年のカナダ・ケベック州の地震では11日前に発光現象が相次いだ。

 

 また、こうした地震以外での目撃例が少ないのは、そもそも発生率が0.5%未満とごくわずかなためで、必ずしも震源域のみで発生するわけでなく、震央から160キロ離れた場所で観測されたこともあるそうだ。

 

 いずれにせよ、この因果関係が確かならば地震予知などにも何らかのカタチでは貢献できそうで、実際、フロイント氏は自分の地震予知研究に組み込んでいくという。

 

 もし空がワケもなく光ったら?

 

 あーだこーだと騒ぐ前に、とにかく地震に備えよう。

 

「UFOか!?」などと言ってる間に危機は近づいているかもしれず、有事に備えておいても損はないだろう。

 

 

■最新の地震情報は地震情報マップでごらんいただけます

 

 

◆30 mins before the 2008 Sichuan earthquake in China

Youtube『四川大地震の30分前』

 

◆Christchurch Earthquake lights compilation

Youtube『クライストチャーチ地震の発光現象』

 あなたにオススメの記事