政治

NHK経営委員発言「思想信条の自由はある」官房長官

 最近は、NHK経営委員の発言についてメディアから指摘する声が多いが、同委員の長谷川三千子埼玉大学名誉教授が執筆した、自殺した右翼団体元幹部への追悼文について、菅義偉官房長官は5日午前の記者会見で、「NHK経営委員が自らの思想信条、表現をすることについては妨げられていない。放送法等に違反するものではない」との認識を明らかにした。

 

 この追悼文は、昨年10月、1993年に朝日新聞社で抗議の自殺をした新右翼「大悲会」の野村秋介元会長(当時58歳)の没後20年に際しての追悼文集に書かれたもので、「人間が自らの命をもつて神と対話することができるなどといふことを露ほども信じてゐない連中の目の前で、野村秋介は神にその死をささげたのである」とした部分について、毎日新聞が自殺を礼賛しているなどと報じたもの。

 

 これに対し、菅官房長官は同会見で、「NHK経営委員が自らの思想信条、表現をすることについては妨げられていない。放送法等に違反するものではない。経営委員が個人的立場で行なったことに対して、政府の立場でコメントすることは差し控えたい」と述べた。

 

 さらに、長谷川氏を同委員に選任した理由について、「長谷川氏はわが国を代表する哲学者、評論家として活躍しており、わが国の文化も精通していること等から、一部野党の賛同も頂いて、国会の同意をいただき選任された」と説明、「放送法に違反すれば責任あると思うが、違反するものではないと聞いているので、この部分について政府としてコメントするは控えるべき」としている。

 

 また、選任前に今回の追悼文を執筆したことについて知っていたかとの質問に対しては、「承知していない」と回答している。

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