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福島第一でストロンチウム500万ベクレル 半年公表せず

   東京電力は6日、福島第一原発の護岸にある観測用井戸で昨年7月に1リットルあたり500万ベクレルの放射性ストロンチウムが検出されたことを明らかにした。国の排出基準の16万倍以上にあたるが、東電は測定ミスの可能性があるとして公表していなかった。


   問題の観測用井戸は2号機タービン建屋の海側にある「No.1ー2」と呼ばれる井戸で、昨年7月5日に採取した地下水から検出された。


   この時、東電は、ストロンチウムを含むベータ線を出す放射性物質(全ベータ)について1リットルあたり90万ベクレルと発表。ところが、ストロンチウム単独の値を分析したところ、全ベータを上回るという矛盾が生じたため、公表を見送ったという。

 

   その後、東電は原因を調査し、測定機器の誤操作が判明。未公表分を測定し直すと、大幅に高い値が出た。問題の井戸の全ベータは、実際の濃度が1000万ベクレルに上るとみられる。


   測定方法を変えた昨年9月以前の他の井戸の測定結果も間違っている可能性があり、東電の測定能力が改めて問われそうだ。

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