医療技術

今年のインフル 大人を狙い撃ち 重症化・死亡率も高く

 今シーズンのインフルエンザは、A(H1N1)pdm09ウイルスと呼ばれる、2009年に世界的大流行=パンデミックを引き起こしたウイルスが流行しているが、米疾病管理予防センター(CDC)は、このウイルスについて、18歳〜64歳の大人が重症化・死亡する確率が高い、と注意を促している。

 

 通常、インフルエンザが重症化しやすいのは「乳幼児か高齢者」というのが相場だが、CDCによると、米国では今シーズン、インフルエンザが重症化し入院した人の61%が18歳から64歳の成人。

 

 これは日本と同様に米国でも、今シーズンはA(H1N1)pdm09ウイルスが流行しているから。

 

 ちなみにA香港型=A(H3N2)ウイルスが流行した昨シーズンの入院した重症患者のうち成人の割合は、わずか35%と今シーズンの半分近く。

 

 死亡率で見ても、今シーズンのインフルエンザによる死者のうち25歳から64歳の占める割合は約60%と、昨年の18%から急上昇している。

 

 今シーズンと同様にA(H1N1)pdm09ウイルスが流行した2009年シーズンはどうかと言えば、成人の入院した割合が約56%、死者の割合が63%と、今シーズンと同じで高くなっている。

 

 今から96年前に世界的大流行(パンデミック)を引き起こした「スペインかぜ」は、全世界で4000〜5000万人の死者を出したが、その大半は20〜40歳代の大人だった。

 

 今シーズン、米国と同様に日本も、A(H1N1)pdm09ウイルスがまん延している以上、「大人の重症化」に対する注意が必要で、CDCはワクチン接種によって、A(H1N1)pdm09ウイルスに対する明らかな症状の軽減が図れるとしている。

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