医療技術

21人死亡のマダニ感染症 実は全国に生息していた

 マダニから感染する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、昨年1年間で、西日本の13県で発生し、21人の死者を出しているが、国立感染症研究所は25日、このウイルスを保有するマダニは西日本だけでなく、関東や東北、北海道などでも生息していることを明らかにした。

 

 今回の調査では、九州から北海道までの26道府県で、植生マダニ(植物に付着し、動物やヒトを待ち構えているマダニ)と、シカに付着しているマダニについて調べたところ、調査できたマダニの数が数匹と少なく、現時点では判断ができなかった3県(福岡・熊本・福島)以外の23道府県では、すべての地域でSFTSウイルスの遺伝子が5〜15%の確率で検出された。

 

 このことから、これまで西日本でのみ確認されていたSFTSウイルスは、全国的に分布しており、東日本でも発症する危険性があるとみられる。

 

 SFTSは、発症すると嘔吐や下痢、高熱のほか、血小板や白血球が減少する症状を引き起こすもので、国内では昨年1月に初めて発症例が報告されたが、これまでに53人の発症例が報告され、うち21人が死亡している。

 

 今回の調査で、SFTSウイルスの生息が確認されたのは以下の23道府県。

 

北海道、岩手、宮城、栃木、群馬、福井、山梨、長野、岐阜、静岡、三重、滋賀、京都、和歌山、兵庫、岡山、島根、山口、高知、愛媛、徳島、宮崎、鹿児島。

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