医療技術

インフル流行長引き タミフル耐性ウイルスも15都道府県に拡大

 今年のインフルエンザは流行開始が例年より遅かったが、第12週(3月17日〜23日)に入っても全国平均の定点当たり患者数は18.59人と5年平均の2倍近くに高止まっている。

 

 また、流行が長引く中、タミフルなどの抗ウイルス薬に耐性のある変異インフルエンザウイルスも拡大を続けている。

 

 今シーズンすでに13都道府県で確認されているタミフルなどの抗ウイルス薬に耐性のある変異インフルエンザウイルスだが、国立感染症研究所が31日に発表した 最新の抗インフルエンザ薬耐性株サーベイランスによると、新たに群馬県、福井県からも検出報告があり、同ウイルスが確認された地域は 15都道府県に拡大している。

 

 このウイルスは、今シーズン再び流行しているA(H1N1)pdm09ウイルス(2009年に世界的大流行=パンデミックを引き起こした新型インフルエンザウイルス)の変異株で、抗ウイルス薬 タミフル(オセルタミビル)とラピアクタ(ペラミビル)に対する耐性を獲得しているもの。
 
 これまでに、北海道、山形県、東京都、神奈川県、静岡県、岐阜県、石川県、三重県、大阪府、兵庫県、愛媛県、高知県、長崎県で検出されているが、今回は群馬県で46人のうち1人から、福井県で45人のうち1人から、同ウイルスが検出されている。

 

 同サーベイランスによれば、この耐性変異ウイルスが検出されているのは、解析した検体1548株のうち78株で、全体の約5%にあたる。

 

 また今年は、A(H1N1)以外に、B型のウイルスも流行しており、流行が長引いていることから、A型にすでに感染したが、B型も感染するといった1シーズンに複数回インフルエンザを発症するおそれも懸念される。

 

 

■インフルエンザの最新情報は感染症マップでごらんいただけます。

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