テクノロジー

原発内でも作業可能な最先端ロボットシステム NEDO

 独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は20日、被災して人間が入れないような原発や過酷な災害現場で復旧活動などを行う、「災害対応無人化システム研究開発プロジェクト」の開発成果を公開した。今回、開発された装置を組み合わせて使えば、たとえば福島第一原発の廃炉作業において、原子炉建屋内や地下の水没した箇所でも迅速に作業ができ、災害復旧のスピード化が可能になる。

 

 今回の研究には約10億円の予算が投じられ、NEDOと6社1大学が参加。放射線に汚染されて人が入れないような建物でも、図(右下)のように通信システムから実際に各所で作業をするロボットまでを複合的に組み合わせ、すべて無人の遠隔操作で行える。

 

 NEDOの発表によると、原子力災害に特化したシステムではなく、他の産業施設などの事故や災害も想定しているとのことだが、実際のところ、福島第一原発の燃料棒取り出しや原子炉・建屋の廃炉などの作業も想定しており、高さ30メートルに対応したスーパーリフタや水陸両用のロボットほか、無人ロボットの遠隔操作を練習するためのシミュレータまで、実践的な開発が行われている。

 

 なお、これらの研究は引き続き委託先の企業や大学で続けられ、より実践的な仕様に改良していくという。

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