歴史

防災歳時記4月9日 世界遺産 日本一高い富士山頂は私有地です

 今から40年前、1974年(昭和49年)の今日4月9日に、最高裁は富士山頂所有権訴訟で国の上告を棄却した。

 

 えっ?日本一の富士山ってまぎれもない国有地じゃなかったのか?

 

 この「富士山頂所有権訴訟」の経緯はこうだ。

 

 そもそも富士山八合目以上は、江戸時代の1779年(安永8年)には、徳川幕府の裁許により富士山本宮浅間大社に支配権が与えられていた。

 

 しかし明治時代になって全国の寺社仏閣の土地はいったんすべて国有地に編入された。それが戦後、再び無償で返還されることになる。

 

 ところが、富士山頂については、浅間大社にそのほんの一部しか返還されなかったことから、国との訴訟という事態になったのである。

 

 国からすれば、「日本のシンボル富士山の山頂が私有地ってのは…」という思惑もあったのだろう。

 しかし、その裁判で、今から40年前の今日、国の敗訴が確定したわけだ。

 

 それでも国側は「富士山頂は静岡・山梨両県の県境が未確定で土地表示がないから、登記処理ができない」などと、色々理屈をつけて先延ばしを試みた。

 

 結局、浅間大社に財務省が無償譲与する通知書を浅間大社側に交付したのは、判決から30年も経った2004年のこと。

 

 この譲与により、富士山測候所や登山道、トイレなどを除く、富士山の八合目から上約385万平方メートルの土地は神社に所有権が移った。

 

 世界遺産に登録された富士山頂には、来シーズンも多くの登山者が訪れるだろう。

 

 しかし、そこは法律上はれっきとした他人の私有地、ましてや神社の土地。

 

 ゆめゆめマナー違反な行動などなきように。

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