FUKUSHIMA

福島第一 地下水のくみ上げ開始 5月中旬にも海に放出

   東京電力は9日、福島第一原発で増え続ける汚染水対策として、敷地内に流れ込む地下水を汚染される前にくみ上げる「地下水バイパス」計画を開始した。地下水は放射性物質の濃度が低いことを確かめた上で、5月中旬にも海に放出する予定。


   福島第一原発では建屋地下に毎日400トンの地下水が流れ込み、新たに汚染水が発生し続けている。


   そこで、東電は建屋の山側に深さ20〜30メートルの井戸を12カ所掘り、汚染されていない地下水をポンプでくみ上げ、海に流そうと計画。福島県漁業協同組合連合会から先月末に容認され、9日、くみ上げに着手した。


   くみ上げた地下水はいったんタンクに保管し、外部の調査機関も交えて放射性物質の濃度を分析する。海への放出基準は、1リットルあたりセシウム134と137が1ベクレル未満、全ベータが5ベクレル未満、トリチウムが1500ベクレル未満で、東電は周囲の河川と同じ程度としている。


   地下水の調査には1ヶ月程度かかる見込み。海への放出前には1日に100トンくみ上げ、本格稼働すれば1000トンまで増やす方針だ。


   東電は、バイパス計画によって、発生する汚染水を1日100トン分減らせるとしている。

   

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