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「美味しんぼ」について スピリッツ編集部が公式見解を発表

 福島第一原発事故に関する表現をめぐり様々な議論を呼んでいる「美味しんぼ 福島の真実編」の問題について、小学館ビッグコミックスピリッツ編集部は19日、公式サイトと同日発売の25号に特集ページを設置し、有識者16名および編集部の見解を掲載した。

 

「『美味しんぼ』福島の真実編に寄せられたご批判とご意見」と題する特集記事は計10ページにわたっており、放射線防護学の安斎育郎・立命館大学教授や遠藤雄幸・川内村村長、京都大学原子炉実験所の小出裕章・同助教など、有識者16名の見解を掲載。

 

 賛否両論の意見が載せられており、最後に村山広編集長から、同漫画を掲載するまでの経緯や今回の騒動についての見解などが語られている。

 

 それによると、「残留放射性物質による健康不安を訴える方々がいらっしゃる」ことについて、「『少数の声だから』『因果関係がないとされているから』『他人を不安にさせるのはよくないから』といって、取材対象者の声を取り上げないのは誤り」とする漫画家・雁屋哲氏の意見を、スピリッツ編集部では世に問う意義があるとして掲載。

 

 また、「事故直後盛んになされた残留放射性物質や低線量被曝の影響についての議論や報道が激減しているなか、あらためて問題提起をしたい」とも述べている。

 

 しかし、その一方で「識者の方々、自治体の皆様、読者の皆様からいただいたご批判、お叱りは真摯に受け止め、表現のあり方について今一度見直して参ります」とも語っており、最後に今回の「美味しんぼ」に関わる意見が、「私たちの未来を見定めるための穏当な議論へつながる一助となることを切に願います」と結んだ。

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