宇宙

チェリャビンスク小惑星は宇宙でも別天体に衝突していた

 昨年2月にロシア・チェリャビンスク州上空で爆発した小惑星(隕石)が、実はすでに宇宙空間で、他の小惑星と衝突していたとの論文が、22日付の科学誌「ネイチャー」(電子版)の「サイエンティフィック・リポート」に掲載された。この報告は東北大学の小澤信助教らによるもの。

 

 岩石が他の物質に高速で衝突すると、岩石の一部が高温高圧になり、その跡が「黒い脈状」に残る。

 

 これは「衝撃溶融脈」と呼ばれ、言わば小惑星の衝突の履歴書。

 

 今回、小澤氏らはこの中に、ヒスイ輝石を発見し、この衝撃溶融脈が作られた衝突がどのような規模のものだったのかを算定した。

 

 そうすると、この衝突時には少なくとも3〜12ギガパスカル(およそダイヤモンドが形成されるレベルの圧力)の圧力が70ミリ秒以上続いたと推定される。

 

 この推定値が意味するところは、少なくとも直径150〜190メートルの天体に、秒速400〜1500メートル以上のスピードでチェリャビンスク小惑星は衝突したということ。

 

 この衝突は約2億9000万年前に起きたと推測されるが、この衝突がチェリャビンスク小惑星を元々の天体から引きはがし、地球に向かわせた原因かもしれない。

 

 チェリャビンスク小惑星は、記録される中で史上2番目に大きい地球上での空中爆発だった。

 

 地球近傍の小惑星が形成される上で、小惑星同士の衝突は重要なファクターだと考えられている。

 あなたにオススメの記事