救助

閖上の検証委 市側と遺族側から半数ずつ6人に

 東日本大震災で、多数の死者・行方不明者数が出た宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区の被害を検証する第三者委員会が、市側と遺族側の推薦者で半数ずつの構成になるよう準備が進められていることが2日わかった。

 

 同市が先月、真相究明や検証委の設置を要請してきた遺族の一部で作る「名取市震災犠牲者悼む会(悼む会)」に対して、6人の委員候補を両者で3名ずつ推薦しあうよう持ちかけ、悼む会側も同意。併せて、検証委員会の下に、さらに6人の調査委員を置くことも検討されている。

 

 検証の要点は、地震直後から防災無線が使用できなくなった原因と、市の広報車等による大津波警報や避難指示が住民に周知されなかった問題、さらに多数の住民が閖上公民館から400メートルほど離れた閖上中学校に向かう避難途中で津波に襲われた避難誘導の真相の、3点に絞られる方向だ。

 

 津波想定時の指定避難所だった公民館の目の前に自宅があり、妻と父を亡くした悼む会の遠藤道男事務局長は、「復興の足かせになるからと真相究明に反対する人もいるが、安全で安心な街づくりは、大震災で多数の犠牲者が出た真相を明らかにすることからしか始まらない」と話した。

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