気象

女性名のハリケーンは男性名より死者3倍 危機意識低く? 米大学調査

   米国で発生したハリケーンのうち、女性の名前をつけたハリケーンは男性名のものより被害が大きく、死者数が3倍に上るとの調査結果を、イリノイ大学の研究チームが発表した。女性名の方が無意識に危険度を低く考えてしまう可能性があるという。


   米国では「ハリケーンは女性のように予想困難だ」との理由で1953年からハリケーンに女性の名前をつけていたが、男女差別との批判から1970年代になって男性名も採用。現在はハリケーンの強度に関係なく、男女の名前を交互につけている。


   研究チームは1950〜2012年に米国に上陸したハリケーンの被害を調査。その結果、「アンドリュー」など男性的な名前のついたハリケーンの平均死者数が15.15人だったのに対し、「イザベル」など女性的な名前のついたハリケーンでは41.84人と算出された。


   また、ハリケーンの名前から強度を予想させるという聞き取り調査を346人に対して行なったところ、男性名のハリケーンの方をより威力が大きく、危険性が高いと予想する傾向にあったという。


   研究チームのシャロン・シャビット教授は、人々がハリケーンの脅威を判断する際に「男女の振る舞いに対する自分のイメージを当てはめてしまっているようだ」と指摘。「リスク評価における先入観を防ぎ、正しく災害に備えられるための新たなハリケーンの命名法を考えるべき」としている。

 

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