防災知識

防災訓練参加必須の学生用マンション、都内に登場

 東京・千代田区の神田淡路町に、まちづくり活動への参加や防災訓練参加を入居条件にした学生マンション「ワテラスまちづくりマンション」が登場して話題となっている。これは先月26日に同区内の淡路小学校跡地に完成し、4月1日にグランドオープンを迎える複合型施設「ワテラス」(アネックス)の14階、15階にあたる部分。


 同マンションは家電や家具付きのセットアップマンション。24時間体制の警備もあり、家賃は管理費込みで月額7万5000円と周辺相場に対して2、3割ほど安い。

 

 入居にあたっては、18歳以上25歳以下の学生であることのほかに、地元の祭、運動会、年末の「火の用心」の夜警の3つのどれかへの参加は必須。また、地域の防災訓練への参加は義務となっている。

 

 なお、同マンションへの審査はすでに終わり、この3月には、学生36人が順次入居となる。

 

 「ワテラス」のような住民参加型のユニークな構想は、1993年に閉校した淡路小の跡地利用について地元組織による再開発計画からスタートした。1997年には地権者や住民は区と共に、「淡路町街づくり計画推進協議会」を発足させ、再開発における話し合いのなかで生まれた意見が、学校や大学に通う学生が多い千代田区らしさを活かした街づくりだった。

 

 「ワテラス」が完成したことで一段落した同協議会は、本格的なまちづくりの支援に移行。今後のコミュニティ活動を支援していくのは、新たに立ち上げられた一般社団法人淡路エリアマネジメントとなる。

 同法人の堀田康彦理事は、「学生マンションは、海外の留学生を受け入れる考え方と同じ。たとえ学生時代だけでも、地域社会の一員として社会経験をし、神田淡路町の文化や人に触れ、神田を好きになってもらいたい。将来的には、彼らが神田淡路町と彼らのフィールドの架け橋になってくれると考えている」と、まちづくりへの思いを話した。


 コミュニティの特色を維持しながら、大規模な再開発を実現させた「ワテラス」は、都市型の街づくりのあり方に一石を投じることになりそうだ。

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