環境

北日本のミツバチ大量死 原因はカメムシ駆除用の殺虫剤

   北日本で夏にミツバチが大量死する現象について、農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)などは、水田の害虫駆除の殺虫剤が原因である可能性が高いとする調査結果をまとめた。


   農研機構の畜産草地研究所などの研究グループが、2012年7月下旬から約1ヶ月間、養蜂家が水田周辺の8ヶ所に置いたミツバチの巣箱計415個を継続的に調査。うち5ヶ所で巣の入り口付近でミツバチが山のように積み重なって死んでいる「へい死」を確認した。


   ミツバチの死骸を調べたところ、すべての個体からネオニコチノイド系など少なくとも2種類以上の殺虫剤成分を検出。これらは害虫のカメムシを駆除する殺虫剤に含まれており、「へい死」を確認した時期はちょうど水田に殺虫剤を散布した時期と重なっていた。


   また、ミツバチにウイルスで病気にかかった形跡はなく、スズメバチによる被害もなかったことから、研究グループは大量死の原因を「イネ花粉を集めるためなどに働き蜂が水田を訪れ、カメムシ用の殺虫剤の影響を受けた」可能性が高いと結論づけた。


   研究グループは今後、イネの花粉や水田の殺虫剤濃度を調べる予定で、「殺虫剤による影響を避けるための技術開発や、影響を受ける経路の解明を進めたい」としている。

 

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