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西之島 斜面崩落の危険性 父島に津波のおそれも

 火山活動が続く西之島(小笠原諸島)について、今後も溶岩流出が続くと、斜面上の火山堆積物が崩落して、130キロ離れた父島に約1メートルの津波が到達するおそれがあると、京大学地震研究所の前野博助教授(火山地質学)がホームページ上で報告した。

 

 昨年11月に火山活動が始まって以来、溶岩が噴出した量は約5000万立方メートル、噴出率は変動しているものの、1日あたり10万立方メートルを越える水準を維持しているという。

 

 前野助教らがこれまでの溶岩噴出量の6分の1に相当する約780万立方メートルが東側の斜面に流れだしたケースを想定して計算したところ、発生後17~19分で130キロメートル東に位置する父島に約1メートルの高さの津波が到達することがわかった。

 

 一方、13日に撮影されたTerraSAR-X衛星画像(株式会社パスコ)によると、島の北側の複数の火口が合体して大火口を形成するとともに、火口内に直径50メートルほどの溶岩ドームとみられる高まりが形成されていることも判明した。

 

 前野助教授は、「溶岩ドームが形成されると、火口が閉塞され、今後爆発的な噴火を起こす可能性がある。引き続き、活動の推移を注視していく必要がある」と指摘している。

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