気象

広島の土砂災害 バックビルディング現象を3Dで可視化

 広島市を襲った局地的な豪雨を起こした原因について、積乱雲が連続的に発達し、線状に雨を降らせる「バックビルディング現象」の可能性が高いとして、防災科学技術研究所では8月20日の現地での降水状況を三次元であらわした画像を作成し、公表した。

 

 三次元画像を作成したのは独立行政法人・防災科学研究所の研究チームで、国交省と気象庁のレーダーで観測された8月19日午後6時から20日午前6時までの12時間の積算雨量を分布図にあらわしたところ、南西から北東に向けて長さ23キロ、幅5キロの線状の領域で200ミリを超す雨が降ったことがわかった。

 

 さらに、局地的豪雨をもたらした発生メカニズムについて、国交省などから提供されたさまざまなデータを解析して三次元であらわした図では、土砂災害が起こった安佐南区と安佐北区の約15キロの上空で、20日午前1時半ごろから4時にかけて、次々と発達した積乱雲が南西から北東にかけて連続的に通過するという「バックビルディング現象」が発生したことが示されている。

 

 防災科学技術研究所では、今回の局地的豪雨のケースをはじめとする積乱雲が発達する速さや進む方向を計算し、降り始めの1時間前に豪雨を予測するシステムを構築する計画だ。このシステムについては、文部科学技術省や企業、大学などと連携して開発する予定で、政府の平成27年度予算の概算請求に盛り込む方針としている。

 

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