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埼玉で海外渡航経験のない10代女性がデング熱に感染

 埼玉県さいたま市に住む海外渡航経験のない10代の女性がデング熱に感染したことが確認され、菅義偉官房長官は、今日(27日)の記者会見で、感染経路を調査するとともに「デング熱はヒトからヒトに直接感染することはなく、発症しても重症化することはない」と述べた。

 

 厚生労働省と埼玉県保健医療部によると、今月20日、埼玉県さいたま市に住む10代の女性が40度近い高熱と関節痛を訴えて入院、国立感染症研究所で患者の血清を検査したところ、デング熱に感染していることがわかった。女性は現在、症状が安定しているという。

 

 これを受けて菅官房長官は今日午前に行われた記者会見で「政府としては、自治体と協力しながら感染経路の調査を行うとともに、全国の自治体、医療機関に疑わしい症例があれば報告するよう通知するなど、積極的に情報収集を進めている」と述べた。

 

 厚労省によると、デング熱はアジアや中南米、アフリカなど熱帯・亜熱帯地域に見られる、蚊を介して感染する病気で、毎年世界中で約5000~1億人の患者が発症している。

 

 日本では海外渡航先で感染し帰国後、発症する例が近年では年間200件あまり報告されている。昨年8月にはドイツからの直行便で来日したドイツ人患者が、帰国後に感染が確認されたケースが報告されていて、厚労省では「戦後60年以上国内での感染例は確認されなかったが、ウイルスを保有した蚊によって日本国内で感染した可能性は否定できない」と分析している。

 

 そのうえで菅官房長官は、「デング熱のウイルスを媒介する蚊も日本に生息するものの、越冬するのは難しい」として、冷静な対応を呼びかけた。

 

 

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