医療技術
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“カロリーゼロ”なのに 人工甘味料で生活習慣病のリスク大

 清涼飲料水や菓子などに使われる人工甘味料は、「ノンカロリー」を売りにしておきながら、実は糖尿病や肥満のリスクを高める可能性があるとする研究論文が、英科学誌「Nature」の電子版に発表された。

 

 論文を発表したのは、イスラエル・ワイツマン科学研究所のエラン・エリナフ博士とエラン・シーガル博士らによる研究チーム。

 

 研究チームは、「アステルパーム」「サッカリン」「スクラロース」といった3種類の人工甘味料を、水に混ぜて実験用マウスに与えた結果、腸内細菌のバランスが崩れて、糖尿病や肥満のリスクを高める血糖値が下がりにくい状態になることが判明。

 

 次に、人間への影響を調べるため約380人を対象にしたところ、人工甘味料を多く摂取する人は、摂取しない人に比べて、体重や腹囲の増加に加えて、血糖値や糖尿病に関係する血液指標が上がることを確認した。

 

 研究チームは「人工甘味料の大量消費に対する見直しのきっかけになれば」と話している。

 

 人工甘味料をめぐっては、カロリーを摂取せずに、甘さを加えられる砂糖の代わりとして広く消費されていることから、この論文がきっかけでさまざまな波紋を広げそうだ。