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世界初!ナスの全ゲノムを解析 トマトと共通する遺伝子も?

 秋ナスの美味しい季節……「嫁に食わせるな」ということわざもあるほど、日本人の食卓に親しまれてきたナスのゲノムを、農研機構が世界で初めて解読した。これによって、病気に強い品種改良へ弾みがつきそうだ。

 

 ゲノムを解読したのは、「茄子紺色」を象徴する濃い紫色のヘタや茎を持った品種「中生真黒(なかてしんくろ)」という品種。

 

 農研機構野菜茶業研究所の研究チームが、推定11億2700万の塩基配列を解読した結果、約4万2000個の遺伝子の存在が明らかになった。そのうち、病気への抵抗に関係する遺伝子や、紫色のもととなる色素で、アンチエイジング物質として知られるアントシアニンに関する遺伝子が特定された。

 

 また、既にゲノム解読が済んでいる他の植物と比較したところ、起源地が異なるトマトと共通した祖先に由来する遺伝子が1万6600個あることも判明。

 

 インドを原産とするなナスは、同じナス科に属する作物のなかでも、トマトやトウガラシ、ジャガイモなどと比べて研究が立ち遅れていたが、日本では奈良時代から栽培されていて、各地に伝統的な地方在来種も根付いていることから、ゲノム解読の必要性が求められていた。研究チームでは「この解読で病気に強い品種への改良などを進めていきたい」と話している。

 

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