医療技術

「ウイルスを抑える蚊」でデング熱の根絶目指す ブラジル

 日本国内では約70年ぶりに感染が確認されたデング熱だが、主な感染国の1つであるブラジルでは、ウイルスの働きを抑制するバクテリアを持った蚊を増やす取り組みが始まった。

 

 これは、ブラジルの研究機関フィオクルスが、同国リオデジャネイロをはじめ、オーストラリアやベトナム、インドネシアなど、毎年デング熱の感染が問題になる地域を対象に2012年にスタートしたプロジェクト。

 

 研究チームによると、デングウイルスの働きを抑制する「ヴォルバキア」というバクテリアの一種を注入した蚊1万匹を24日、リオデジャネイロ郊外の人工島に放った。その蚊が野生の蚊と自然交配することで、卵を通じてバクテリアが世代間で受け継がれ、将来的にデング熱の根絶につながると期待される。

 

 殺虫剤による駆除と比べて、他の生物や自然環境への影響が少ないため、研究チームでは、蚊の行動が活発になる今後4カ月間、毎週蚊を放つ予定としており、「毎年70万人以上が感染し、多数の死者も出るブラジルで、数年かけてこのプロジェクトを全土に広げたい」と話している。

 

 

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