環境

アラル海ほぼ消失 かつて世界4位…川の取水などで年々縮小

   中央アジアの「アラル海」が農業用の大規模な取水などで縮小し続け、消滅しかかっていることが、米航空宇宙局(NASA)の公表した過去14年にわたる衛星写真で明らかになった。


   アラル海は、カザフスタンとウズベキスタンの国境にまたがる塩湖で、かつては琵琶湖の約100倍にあたる世界4位の大きさを誇っていた。


   しかし、NASAによると、1960年代から旧ソ連が農業用水の確保のため、アラル海に注ぐ2本の川の流れを変えて運河に引き入れたことで、湖の水量は徐々に減少。湖面は北側の「小アラル」と南側の「大アラル」に分かれ、さらに大アラルは東西に分断された。


   NASAは2000年8月以降、毎年ほぼ同時期に衛星写真を撮影しており、公表した写真からは湖水が減少していく様子がありありと見て取れる。2014年8月の写真では、湖の中心はほぼ干上がっている状態だ。


   気温の変化を和らげてくれる水が減ったことで、地域の気候は夏はより暑く、冬はより寒く変化。また、肥料や化学物質に汚染された湖底の土壌が風で吹かれて広がるなど、周辺の生活にも影響が出ているという。

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