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ブロッコリーの成分「スルフォラファン」が自閉症治療に効果あり?

 ブロッコリーなどに含まれる「スルフォラファン」という成分が、自閉症の一部の症状に治療効果があることをアメリカの大学の研究チームが発表した。

 

 研究はジョンズ・ホプキンス大学のポール・タラレー博士らのチームによるもの。同チームでは、中~重度の自閉症と診断された13歳から27歳の男性40人を2つに分けて、一方にはブロッコリーの芽から抽出した「スルフォラファン」を、もう一方にはプラセボ(偽薬)を、観察者にも被験者にも正体を明かさない二重盲検法で毎日投与した。

 

 そして、服用開始から4週、10週、18週後の時点で、自閉症の症状に対する評価を、患者の家族と研究者によって行ったところ、「スルフォラファン」を服用していた26人のうち17人は、無気力や多動などの行動面や落ち着き、コミュニケーション面で明らかに改善が見られたという。

 

 さらに服用期間が終了して4週間後に行われた評価では、治療効果のあった被験者も自閉症の症状が元通りに戻ったことから、研究チームでは「スルフォラファン」に一定の効果があると結論付けた。

 

 タラレー博士は、「今回の実験で、スルフォラファンがすべての自閉症患者に効果があると証明された訳ではないし、ブロッコリーをどの程度食べれば十分な効果が得られるかを知るためにも、引き続き大規模な研究を行って、スルフォラファンのメカニズムを解明していきたい」と述べている。

 

 なお、この論文は 「Proceedings of the National Academy of Sciences」 電子版に掲載された 。

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