震災復興

閖上地区再建計画 名取市が1年ぶりの説明会を開催

 宮城県名取市は30日、閖上地区の現地再建案を住民に示す説明会を1年ぶりに市内で開催した。同地区は東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受け、当時の5600人あまりの人口のうち死者・行方不明者が800人近くにのぼった。

 

 市が計画するのは、元の閖上地区の一部を海抜5メートルまでかさ上げを伴う現地再建案で、土地区画整理事業と災害復興住宅を建設する集団移転事業を併用する。同地区の人口規模は3000人を想定し、小・中学校の再建も予定に含まれている。

 

 説明会では、住民側から土地の売却や住宅再建に係る費用についての質問が最も多かったが、住民の意見を無視するような同意形成の経緯自体を疑問視する声や、住民への説明が1年間なかったことなどへの批判も上がった。

 

 なかなか進まない復興に、1年間の市の意向調査では現地再建を望んでいた人でも、他の土地に移り住んでいった人も少なくない。同地区の人口は、12年12月時点で4279人。このうち、どれくらいの数が同地区に戻ることになるかは、4月からの個別面談の結果をもってでしかわからず、実際に市の現地再建計画が事業化されるかどうかも未知数のままとなっている。

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