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雨量観測所で電池投棄 19地点で水銀汚染 基準の142倍も

   気象庁がかつて全国の山岳地帯に設置していた「無線ロボット雨量観測所」91カ所で使用済みの古い電池が投棄されているのが見つかり、うち19カ所の土壌から最大で国の環境基準の142倍に達する水銀が検出された。


   「無線ロボット雨量観測所」は人が常駐できない山岳地帯の降水量を調べるため、1952年以降に全国の山中に順次設置され、2010年までに全て廃止されている。


   ところが、昨年10月、兵庫県の観測所跡地周辺で古い「空気湿電池」が捨てられているのが見つかり、土壌から水銀が検出された。


   「空気湿電池」は電極の腐食を防ぐために水銀が使用されており、1980年代半ばまで観測機器や無線装置の電源として使われていたという。


   この問題を受け、気象庁は今年4月から全国524カ所の観測所跡地の調査を開始。調査の終わった465カ所のうち、91カ所で計2462個の「空気湿電池」が見つかり、自治体と協力して土壌調査を行った59カ所中19カ所で国の基準を上回る水銀が検出された。


   最も高かったのは奈良県の天辻で、基準(1リットルあたり0.0005ミリグラム)の142倍にあたる同0.071ミリグラムだった。なお、水質に異常のある地点はなかったという。


   気象庁は今後、「地元自治体と協議の上、土壌の入れ替え等の対処を進めていきます」としている。

 

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