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吾妻山 火山性地震は過去最多の191回を観測

 福島と山形にまたがる吾妻山では14日、火山性地震が相次いでいて、この日だけで観測開始以来、最多の191回に達したと気象台が発表した。15日になって地震回数は減っているものの、気象庁では今後小規模な噴火の可能性があるとみて、噴石などに警戒するよう呼びかけている。

 

 仙台管区気象台によると、吾妻山では14日午前9時ごろから大穴火口の直下付近が震源とみられる火山性地震が急増し、14日一日で191回を数えた。15日は午前9時までに7回と回数は減っているものの、今月は14日までに661回に達し、1965年の観測開始以来、最も多いという。

 

 さらに地盤の変化を捉える傾斜計では、火山性地震の急増に伴って、火口側が一時的に盛り上がる地殻変動を観測した。昨年9月ごろからは、大穴火口から北側へ500メートルほど離れた福島県の「一切経山(いっさいきょうざん)」が膨張している可能性を示す変化も捉えられている。

 

 14日に上空から赤外線映像装置で行った地表の温度観測では、1年前と比べて、温度の高い部分の面積がやや広がって見えたが、全体としては大きな変化は確認できなかったという。

 

 気象庁では今後、小規模な噴火が発生する可能性があると見ており、引き続き噴火警戒レベル2の「火口周辺警報」を出して、大穴火口から約500メートルの範囲では小規模な噴火に伴う噴石が飛ぶおそれがあるとして、警戒を呼びかけている。