震災復興

“がんこ親父”の復興描く「先祖になる」 香港国際映画祭で最高賞

 77歳の“がんこ親父”が東日本大震災からの復興に孤軍奮闘する姿を描いた映画「先祖になる」(池谷薫監督)が、第37回香港国際映画祭のドキュメンタリー部門で最高賞のファイアーバード賞を受賞した。

 

「先祖になる」の主人公は、岩手県陸前高田市で農林業を営む佐藤直志さん。周囲から「親分」と慕われる人柄に池谷監督が惚れ込み、1年半にわたってその歩みを撮影した。

 

 佐藤さんは震災による津波で、消防団員だった長男を失い、自宅も流された。しかし、仮設住宅への入居は頑として拒否。映画では、自らチェーンソーをふるって山から木を切り出し、家を建て直し、ひたむきに復興を目指す姿が生き生きと描かれている。

 

 映画祭の審査員は「老人が自然の力そのものであるようだ」と高く評価。池谷監督は授賞式で、「この賞を津波の被害に遭い、復興への努力を続けるすべての人々に捧げます」と語った。

 

「先祖になる」は全国で順次公開中。

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