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原発汚染水のセシウムとストロンチウム 同時処理を可能に 日立

 日立製作所と日立GEニュークリア・エナジーは4日、水中の放射性セシウムと放射性ストロンチウムを同時に99%除去できる吸着剤を開発したと発表した。導入されれば、漏出が問題となっている福島第一原発貯水槽の汚染水も処理することができる。

 

 福島第一原発の発電所建屋内にある汚染水は現在、セシウムを除去した後、淡水と濃縮海水に分けられ、淡水は再び原子炉内を循環し、高濃度のストロンチウムを含んだ濃縮海水は貯水槽に貯められている。5日に東京電力から発表された「汚染水の漏出」もこの貯水槽の濃縮海水のことで、以前から放射性物質の拡散が懸念されていた。

 

 日立製作所が今回開発した吸着剤は、以前は不可能だった海水成分を含んだ汚染水でのセシウムとストロンチウムの同時除去が可能。99%取り除くことができるため、これが福島第一原発に導入されれば、セシウムを除去している工程でストロンチウムも取り除くことができ、現在、貯水槽に溜まっている濃縮海水のストロンチウム処理も可能となる。

 

 同社によると、従来の吸着剤に比べ、半分の使用量で両物質を除去することができるという。

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