Loading

  • 救助

緊急連絡/安否確認システム「エマージェンシーコール」を提供するインフォコム株式会社が、防災に関する豆知識を発信しています。

エマージェンシーコールは阪神淡路大震災をきっかけに誕生し、現在約800社、200万人以上のユーザーにご利用いただいており、東日本大震災での稼動実績と有効性は高い評価をいただいております。

 

お問い合せ先:インフォコム株式会社 サービスビジネス営業部

Email:emc-info@infocom.co.jp

被災地支援のボランティアへ行く前に

緊急救援ボランティアの心得

 しんいちです。現在、大学の地震研究所で勉強していますが、ボランティアに行った時のお話をします。 東日本大震災では、災害発生直後から迅速な行動をとられた方々が多くいました。水・食料など物資を車に詰め込み、被災地へと向かいました。皆さんも報道などでご存知の通り、被災地は大変な状況でした。人手も物資も圧倒的に不足しています。そんな中にボランティアとして駆けつける場合、最低限必要な心得があります。

1、 最低限自分の分の水、食料、ガソリンは持参すること

 

 被災地では物資が何もかも不足しています。自分が滞在するのに必要なものを持参せずに現地へ行ってもかえって迷惑になってしまいます。加えて寝袋や毛布など寝床も確保していくのが良いでしょう。

 

 

 

2、 むやみに写真は撮らない

 

 今回のような津波が発生した被災地では亡くなられた方々も大勢いらっしゃいます。その遺族や、家や大切なものをなくされた方々がたくさんいます。なかなか目の当たりにすることのできない光景でしょうし、他のエリアにいる友人に被災地の状況を伝えたい気持ちもわかりますが、むやみに写真は撮らないようにしましょう。地元の方々の心を傷つけ、反感を買うだけです。ましてやピースサインなどして記念撮影をするなどもってのほかです。

 

 

 

3、 何をいつまで行うのかを決めておくこと

 

 被災地での支援は多岐にわたります。人命救助やがれきの撤去、避難所での炊き出しなど枚挙すればきりがありません。その中で、あなた自身はボランティアと して何が出来るのか、また何をしようとして被災地へやってきたのかを明確にしておきましょう。災害発生から時間が短ければ短いほど、現場での混乱度合いは 大きいです。正常な指示系統も、管理者もいない状況の中で自主的に動くことが求められます。「何かすることはありませんか」などと指示待ち体制ではかえって邪魔になってしまいます。

 また、災害発生からしばらくの間、緊急事態は続きます。あなたが一生懸命やればやるほど被災地支援になり、現地の助けとなるでしょう。必要とされることは無尽蔵に増えていきます。あなたに対してどこまで期待してよいのか知ることが活動の重要な要素になってきます。1週間いてくれるのか、または1ヶ月いるの かによって期待される役割や求められる立場が変わってきます。いつまで滞在するのか明確にしておくのが良いでしょう。

 

 

復旧復興ボランティアの心得

 物資等が究極に不足していた緊急事態を過ぎ、生存者のライフラインがある程度整ってくると、次は復旧、復興へとステージが変わります。主な作業はがれきの撤去や泥かき、避難者の見守り支援やコミュニティ支援、高齢者の傾聴などが求められます。大きく分けると体力仕事とケアサポートになります。復旧・復興期にボランティアにくる場合は以下のことに注意しましょう。

1、 被災者とのコミュニケーション

 

 被災に遭った方々は多かれ少なかれ心に傷を抱えています。相手から話を進める場合は別として、災害に関しての話題や遺族のことなどには触れないほうがベターです。最初はコミュニケーションが難しく感じるかもしれませんが、慣れるまでの辛抱です。何度か触れ合ううちにだんだんと心が打ち解けていくように なってきます。

 

 

 

2、 記念撮影は行わない

 

 状況は少し落ち着きを取り戻したとはいえ、まだまだ被災直後の状況です。心の傷はそう簡単に癒えません。

 東日本大震災では、全校児童108人のうち74人が死亡・行方不明となった宮城県石巻市の大川小学校では記念撮影する人々が後を絶たず、遺族を始め地元の方々は心を痛めているとの記事がありました。記念撮影を禁止する看板すら設置されました。もし、地元の方にアテンドをしてもらう場合には一言「写真を撮っ ても大丈夫ですか?」と断りましょう。この確認作業を怠ったことでトラブルが発生した事例はたくさんあります。

 

 

 

3、 何をしたいのかを明確化する

 

 「何かできることはありますか?」この問合せは震災後、事務所の方に非常によくありました。何かと言われても被災地ではかえって困ってしまいます。もちろん必要なことは数多ありますし、人手も足りないことばかりです。しかし、会ったこともなく、ましてやこの場にいない方に「これをしてください」と言えるはずもなく、ただただ困り果てていました。言えることは「まずは足を運んで現状を見てください」しかありませんでした。

 被災地のニーズに合った支援を行うことはもちろん大事です。しかし、安易に地元の方に聞いても答えは出てきません。地元の方々は復興へ向けて大忙しです。 そのような問いはその方達の足を引っ張ることにもなりかねません。自分が出来ること、したいことを明確にした上で、本当に被災地に必要なことなのかを地元 の方と調整をしましょう。

 

 

 

おわりに

 

ボランティアとは、元々慈善事業のことではありません。語源は十字軍の「志願兵」に遡ります。現在では自発的な活動についてボランティアと呼ぶようになっ ています。受け身の体制では被災地支援ではなく、かえって迷惑になってしまいます。ボランティアに行った際には自発的に、積極的に動くようにしてください。あなたの自発的な行動は必ず被災地の助けとなります。

ページのTOPへ