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激ウマの防災食はコレだ!

突然の災害に見舞われ、火も調理器具もない状況。そんな、いざというときに頼れるのが「防災食」だ。“長期間保存できる”“調理不要”“食器不要”など、とにかく長持ちして手軽に食べられることが第一条件。しかし、その味はいったい……!?
新連載「もうひとつのB-1グランプリ」では、B級グルメならぬB食(防災食)グルメをリアル試食&レポート。厳しい環境だからといって、味に妥協するのはもったいない。いつ起こるか分からない災害に備えて、本当においしい防災食を探してみよう!

第3回 一生モノ?ヴィンテージ防災食

賢い消費者の基本!「良いモノを長く」

 貧乏人は、「安物買いの銭失い」、金持ちは「良いモノを長く」。これが世間の相場と言うものだ。防災食も同様、一流のモノを知る世界の一流企業や官公庁御用達の「ブランド物」がある。


  「愛するピエール。お前が生まれた年のボルドーは実に天候に恵まれた当たり年だったんだ。20歳の誕生日おめでとう!」
 「オウッ…パパッ!」
 スペシャルな日に、スペシャルなワインを家族で開ける。そこには、ある種の「家族の理想」が名門シャトーのテロワールのように凝縮されている。


 同じように25歳の誕生日を迎えた我が子と賞味期限切れになるヴィンテージ防災食を食する。それは、25年の歳月を大きな災害にもあわず家族が平和に暮らしてきた証となるだろう。 そう、一流の防災食のグローバル・スタンダードは「25年モノ」なのだ。 

その名も「サバイバルフーズ」!

 最高級の品とは、初めて見た時に、その外見が驚くほど素っ気なかったりするものだ。25年モノの防災食も、その名前は「サバイバルフーズ」。そのまんま、と言うネーミング。

 しかし、世界有数の技術力の高さを誇る凍結乾燥食品メーカー「オレゴンフリーズドライ社」は、水分除去率と酸素除去率を共に98%にまで引き上げることによって「25年」と言う驚くべき賞味期限を実現している。 (ちなみに実食によれば30年以上問題がないそうだが、これは編集部では検証できそうにはない…)

 このスペックにより、NASAの宇宙食として採用されている他、米国陸軍や多くの国際機関、そして世界の自治体、企業の御用達防災食に選ばれている。  水を入れ、加熱しながらふたをして10分ほど蒸らす(非常時には加熱しなくても10分間ふたをして待てば食べられる)必要があるが、さすがに賞味期限25年ならば、その手間もやむを得まい。

  今回は、非常時を想定して、「加熱ナシ」でトライ。用意したのは野菜シチュー、チキンシチュー、クラッカーの三品。ボウルに入れて水を注ぐだけで簡単に2種類のシチューとクラッカーが楽しめるはずなのだが…… 

4種の野菜をじっくり煮込んだ本格派

 トップバッターは野菜シチュー。同梱の缶切りを一刺しするとプシュッという音と共にコンソメらしきいい匂い。試しに調理前のものを口に運ぶと、塩味とコンソメ味が広がった。誰しも経験があると思うが、調理前のカップヌードルの具材を口に入れた食感に酷似している。が、味は本物指向のコンソメだ(と思う)。


 水と混ぜ合わせて10分ほど待機すると……。見事に野菜スープの完成。ジャガイモをベースに、タマネギ、ニンジン、コーンなどが楽しめる。缶にはポタージュと書いてあるが、どちらかというと少々さらっとした印象。冷製スープとして普通に楽しんでしまった。

 基本的には600mlのお湯か水で作るようだが、編集部ではもう少し薄味でもいいという意見も。野菜の優しい甘みを感じつつも、しっかりとした味が楽しめる。

口の中で、自然にほぐれる絶品チキン!

 こちらが今回の野菜シチューと双璧を成すチキンシチュー。

 水を入れて待つだけという点は野菜シチューとまったく同じだが、こちらは具材の戻りがいいのか、編集部では「これドライフードなの? 鶏肉がとても柔らかい!」と絶賛。


 具材は鶏肉のほか、じゃがいも、にんじん、エンドウ豆。そしてかすかに香るガーリックが食欲をかき立てる。今回の試食ではダントツの人気。

素朴な小麦の旨味を堪能。メイン料理を助ける名脇役

 クラッカーはこれまでに紹介したシチューとは異なり、開封するだけで食べられる。 サクサクした食感が心地よく、まるでプレーンのスコーンを食べているかのような味は、小麦の旨味が凝縮されているといってもいい。また、塩味などは付いていないので、今回のシチューとの相性も抜群だった。様々な料理とも相性がいいだろう。


 飲み物抜きで食べ続けるのは少々厳しいものの、しばらくかみ続けると小麦ならではの甘みを感じた。注意書きによれば赤ちゃんも食べられるという。


   ちなみに日本で販売を行っている、Sei Shopによると、新商品として「ズッキーニと春野菜の田舎風クリームパスタ」「洋風鳥雑炊」「洋風エビ雑炊」なども人気があるという。ただし、こちらはネット通販のみとのことだった。


 我々の25年後にどんな未来が待っているのかは知らないが、25年後に子供と一緒にこれを味わえる未来であってほしいものだ。


 

 

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