防災知識

富士山噴火に備えて 初の避難マップ 山梨県が公開

 全国各地で火山活動が活発化するなか、山梨県は富士山の突発的な噴火に備えて、登山者や観光客が避難する目安となる「避難ルートマップ」を初めて作成し、11日にホームページ上で公表した。


 公開された「避難ルートマップ」は、1000年前から1700年前に発生した噴火のケースから、火口の位置を想定して4パターンを作成。それぞれ、溶岩流や火砕流が流出する方向や、噴石や火山灰が到達する範囲をシミュレーションして避難経路を示している。

 
 富士山が噴火した場合は、ひとつの火口だけでなく、複数の火口がつながった火口列を形成する可能性が高いことから、4パターンのうち3パターンは、富士山の5合目につながる「富士スバルライン」が火口列によって分断されるケースを想定して作られている。


 このうち、約1200年前に標高2300メートル付近の「御庭奥庭火口列」が噴火したケースを下敷きにして作られた「避難パターンⅡ」では、富士スバルラインが分断され、溶岩流が北西方向に広範囲に流れる被害を想定。


 富士スバルライン5合目の駐車場付近にいる観光客や登山者は東に避難し、大沢駐車場~御庭付近にいる観光客・登山者は西に避難するなど具体的な指示が示されている。


 山梨県は「避難ルートマップ」を、死者・行方不明者63人の犠牲を出した昨年9月の御嶽山噴火を受けて作成を始め、今年4月、登山道や林道などの状況の調査を行った。今月23日以降、山小屋や県の施設でマップの配布を始めるとしている。

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