医療技術

「100%の効果」 エボラワクチン開発 WHOが有効性を確認

 世界保健機関(WHO)は8月3日までに、臨床試験中のエボラ出血熱ワクチンに、「100%の予防効果があった」とする中間報告を発表した。


 このワクチンはカナダの公衆衛生局によって開発された「VSV-EBOV」というもので、今年3月末から7月末にかけて、ギニアの流行地域で患者と直接または間接的に接触した家族や職場の同僚など約4400人を対象に、2つのグループに分けて実施された。


 患者との接触後、すぐにワクチンを投与したグループと、3週間後に接種されたグループを比較した結果、すぐに投与した2014人は10日後の発症率がゼロだったが、3週間後に受けた2380人では16人が発症していた。


 WHOは、これまでの臨床試験で確認された高い予防効果を受けて、今後は6歳から17歳までの子供を対象に試験を継続する方針を発表した。


 エボラ出血熱に対するワクチンの研究開発は、欧米各国で進められており、大規模な臨床試験によって有効性が確認されたのは今回が初めてだという。研究チームは「地域社会の集団感染の予防に有効なツールになるだろう」と話している。


 なおこの研究結果は、7月31日付の英医学誌「ランセット」に掲載された。

 あなたにオススメの記事