医療技術

腰の負担が目に見える センサ内臓ウェア 腰痛予防に期待

 高齢者介護などの現場における介護士の腰痛予防をはかろうと、北海道大学とニコンは、ベルトやコルセットのように腰に取り付けるだけで、脊椎の姿勢から腰にかかる負担を計測し、可視化するセンサ内蔵型のウェアを開発したと発表した。


 北大大学院の田中孝之准教授が開発したウェアは、加速度と腰の曲げ伸ばしを検知する二つのセンサを内蔵しており、腰につけると、前屈姿勢など腰に負担のかかる姿勢を取ったときにどれくらいの負担が腰椎にかかっているかリアルタイムで計算できるもの。


 田中准教授が作業現場で実証試験を行った結果、性別や年齢、体格が異なる60人の作業者への腰椎への負担が正確に計測できたという。


 内臓センサはレントゲン撮影と同じくらいの精度があるため、まさに「着るレントゲン」として、腰の負担をリアルタイムで計算し、記録することで、作業者への負担軽減や適切な人員配置など、業務改善につながることが期待されるという。


 田中准教授は「介護施設や農作業などの現場に導入することで、腰痛の原因となる無理な姿勢を長時間続けるリスクを避けることができる」と話している。


 なおこの研究の成果は、9月12日に行われた全日本病院学会で発表された。

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