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国立競技場の跡地 台風の影響で池に変身! 治水の一環に…?

 茨城や栃木に記録的な豪雨を降らせた台風18号。堤防決壊による浸水被害や土砂災害などの陰で東京都心にも大きな変化をもたらしていた。


 東京・新宿区の国立競技場の跡地には、大雨が峠を越して太陽が顔を出した12日、巨大な池のような状態になっていた。


 インターネット上では、浸水被害に遭った茨城県の被災地の現状に心を痛める人たちが「国立競技場に調整池の役割を持たせるべきだ」「荒川が氾濫した場合を考えて、東京都も治水対策を検討すべき」などの意見が寄せられている。


 競技場の調整池利用というアイディアは、決して突飛なものではなく、すでに広島県のマツダスタジアムや、神奈川県の日産スタジアムでは実行されている。


 マツダスタジアムでは地下が雨水の調整池になっており、14000立方メートルの水を溜めることができ、時間当たりの雨量が53ミリの大雨が降った場合にも対応が可能だという。また、この大型貯水槽とは別に、屋根やグラウンドに降った雨水をろ過・消毒して場内のトイレ利用や清掃に使うなど、環境に配慮した工夫が施されている。


 日産スタジアムについても、ふだんは駐車場として使われている地下が、増水した鶴見川の濁流が流れ込んで調整池の役割を果たしている。


 新国立競技場の建設をめぐっては、コストの削減ばかりがクローズアップされている。もちろんそれも重要だが、東京は今後10年間で台風などによる災害で損失する金額が、18兆円にのぼるという推計もあることから、これから出される新国立競技場の建設計画には、減災対策の一環として、取り入れる余地がないものかと思われる。

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