宇宙

2つの星が熱いキスを交わす二連星を発見 ビッグバンを起こすか?ESO

 地球から約16万光年離れたタランチュラ星雲に、2つの恒星がくっついてできた、珍しい二連星を発見したと、欧州南天天文台(ESO)が25日まで発表した。このまま融合が進むと、高速回転する一つの巨大な天体になるか、ビッグバン(超新星爆発)を起こしてブラックホールができる可能性があるという。


 ブラジルやベルギーなどの研究機関による国際研究チームは、南米チリにある世界最大の超大型望遠鏡アルマの観測を通じて、二連星「VFTS 352」を発見した。


 研究チームの二つの星の質量を合計すると、太陽の57倍、中心距離はちょうど1200万キロしか離れておらず、表面温度は4万℃以上に達している。研究チームは「ホットなカップルが熱いキスを交わしているようだ」と表現している。

 
 研究チームはふたつの星の融合がこのまま進むと、「VFTS 352」にはこの先、二つの可能性が待ち受けていると予測している。考えられる一つ目は、高速回転し続けて、巨大な一つの天体に成長するか、もしくは超新星爆発を起こして寿命をまっとうし、あとには二つの連なるブラックホールが形成されるかもしれないという。


 サンパウロ大学の研究者、レオナルド・アルメイダ氏は「このような二連星は、通常、大きな星が小さな星からエネルギーを奪う“吸血鬼の星”として知られていますが、VFTS 352はほぼ同じサイズだというのが珍しい」と話している。


 なおこの研究論文は、米天文学会の専門誌「天体物理学ジャーナル」に掲載された。

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