地震

東日本大震災 プレートの沈み込みは年間18センチ 通常の2倍

 東日本大震災を起こした巨大地震について、東北大学などの研究チームは、日本海溝に沈み込む直前の太平洋プレートの速度は、年間18センチ前後に達し、従来のプレートの動きに比べて2倍以上大きかったことが東北大学などの研究で明らかになった。


 東北大・災害科学国際研究所の木戸元之教授らのチームは、宮城県沖の日本海溝より東側に位置する太平洋プレート上に基準点を設置。GPSと海中音波を組み合わせて、基準点の位置を測定し続けた。


 2012年9月~2014年9月まで5回測定した結果、基準点は年間18.0±4.5センチの速度で、北西方向(陸側)に移動していることが判明した。これは、従来のプレート運動のモデル値(年間8.3センチ)と比べると、2倍以上に相当するという。


 東日本大震災のように、プレート境界で超巨大地震が発生すると、一般的にプレート間の力のバランスが崩れ、海側のプレートが沈み込むスピードが速まるとともに、断層でひずみが蓄積する速さも増大する可能性がある。


 木戸教授は「プレート境界型の巨大地震が起きたあとに、沈み込みがどの程度続いているのかが、数値として初めて明らかになった。断層でひずみが蓄積される過程を予測するうえで役立ち、長期的な地震発生予測にも結びつく」として、今後は観測地点を北海道から関東の沖合にまで広げていきたいと話している。


 なおこの研究成果は、米科学誌「Geophysical Research Letters」電子版に掲載された。

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