歴史

プーさん モデルのクマの骨発見 ハチミツ舐め過ぎで虫歯だらけ

 「クマのプーさん」のモデルとして、ロンドン動物園で人気者だったメスのツキノワグマの頭がい骨が、博物館の所蔵品のなかから約80年ぶりに見つかった。英王立外科医師会が調べたところ、ハチミツやお菓子の食べ過ぎで、晩年はほとんど歯が無い状態だったという。


 英国生まれの作家A・A・ミルンが1926年に発表した「クマのプーさん(原題Winnie-the-Pooh)」は、作者の息子クリストファー・ロビンが可愛がっていたテディ・ベアのぬいぐるみと、森の仲間たちの暮らしを描いた物語で、今なお世界中で愛されている。


 物語の原題になった「ウィニー・ザ・プー」の「ウィニー」は、当時、ロンドン動物園で飼育されていたカナダ生まれのメスのツキノワグマの愛称から取られたもの。第一次世界大戦中に軍の獣医コルバーン中尉が、駐屯先のカナダで猟師が連れていた親のいない小熊を買い受け、カナダ連隊のマスコットとなり、帰国後に動物園に寄贈された。


 ロンドン動物園の人気者になったウィニーは、1934年に老衰で死んだが、生前は来園者の子供たちがクマの檻に入ってエサを与えることもできたという。


 ウィニーの死後、王立外科医師会が骨を入手してハンタリアン博物館に所蔵したが、81年間にわたって存在が忘れ去られていた。


 獣医師や歯科医などが頭がい骨を調べたところ、歯がほとんどなく、上あごの歯を支える歯茎の骨が突起していることから、研究チームは「ウィニーは甘いものの食べ過ぎで、生前は慢性歯周炎に苦しんでいただろう」と結論付けた。


 現在、ウィニーの頭がい骨は、グラスゴーのハンタリアン博物館で一般公開されている。

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